みなさんこんにちは、埼玉県さいたま市の特定行政書士、田中太志です(当事務所のホームページはこちら)。8月24日に、令和7年度の社会保険労務士試験がおこなわれました。受験された方々、お疲れさまでした。手ごたえがどうであれ、しばらくはゆっくり心と身体を休めてください。あれは本当に心身が削られる試験ですからね。私が受験したのは平成23年でしたが、夏ごろには、勉強があまりにもつらくて、泣きながらテキストを読み、過去問を解いていました。誇張ではなく、本当に涙を流していました。
試験前日には「明日で全てが決まるのだ!」と思い、気持ちが高ぶって、一睡もできないまま朝を迎えました。そして試験中に、持病のパニック発作が出て、途中棄権する寸前まで行きました。もう二度と、あんな苦しい思いはしたくないですね。私がパニック発作に苦しめられたときの詳細は、以前このブログで記事にしたので、そちらをお読みください。
社労士試験の受験中にパニック発作に襲われた思い出
例年、社労士試験は8月に実施され、行政書士試験は11月におこなわれます。後者の試験日は、令和7年11月9日の日曜です。今はそのおよそ2か月前なので、受験生のみなさんにとっては正念場だと思います。そろそろ、かつての「一般知識等」、現在の「行政書士の業務に関し必要な基礎知識」の勉強を始める人も多いのではないでしょうか。問題がどう変わったかと言うと、以前の内容である「一般知識、情報通信・個人情報保護、文章理解」に加えて、「行政書士法、戸籍法、住民基本台帳法など」が出題されます。問題数は変わらず14問です。行政書士法などは一般知識と違って範囲が限られ、勉強しやすいため、この分野の点数は取りやすくなりました。とは言え、文章理解については満点を目指したいところです。
行政書士試験の「文章理解」を攻略するのに最も適した書籍は、『宗のたった4時間で現代文』(宗慶二著、Gakken)だと私は考えています。実際に購入し、動画をすべて視聴し、本もぜんぶ読みました。宗さんの講義は非常に分かりやすく、わくわく感と面白ささえ覚えます。動画で理解した上で本を読むので、文章はすらすら読んでいけます。本に載っている課題文は短めで、行政書士試験の「文章理解」の文字数と近く、課題文の解法がそのまま行政書士試験に使えます。この一冊だけ(207ページの本で、動画は約4時間)やれば、現代文の基礎が完成するため、すこぶる効率的です。「文章理解」についてはこの本だけをしっかりやり、残りの時間を他の分野に振り向けることで、合格が近づいてくると私は考えます。
【2025】できるだけお金をかけずに行政書士に合格する方法【独学】
noteのほうには、上掲の記事を投稿してあります。法律を勉強したことのない人が、行政書士試験に、可能なかぎりお金をかけず、独学で合格する方法について詳細に書きました。また、行政書士に登録したあと、初めて実務をおこなったときの体験談なども書いてあります。もしご興味があればお読みください。申し訳ないですが、有料記事になっています。ただ、冒頭部分は無料で読めますので、お気軽にリンクから見に行ってください。
ちなみに、この記事では「文章理解」の対策本として、『出口汪 現代文講義の実況中継』(出口汪著、語学春秋社)を推していますが、現時点では『宗のたった4時間で現代文』のほうが良いと考えています。出口先生のほうは読むのに時間がかかってしまうので。ただ『現代文講義の実況中継』は、掛け値なしの名著です。