2024/05/05

棚田先生の『大量に覚えて絶対忘れない 紙1枚勉強法』

 みなさんこんにちは、埼玉県さいたま市の特定行政書士、田中太志です(当事務所のホームページはこちら)。GWですね。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。私は先日、図書館で本を借りて読みました。今日はその本について紹介しようと思います。ダイヤモンド社の『大量に覚えて絶対忘れない 紙1枚勉強法』という本で、著者は行政書士の棚田健大郎先生です。


 棚田先生はYouTuberが本業で、『棚田行政書士の不動産大学』というチャンネルを運営し、登録者数は現在17万人もいます。宅建受験生で知らない人はいない、という超有名チャンネルです。私も毎日視聴しています。宅建にはだいぶ前に受かりましたが、知識を維持するために。不動産の実務の具体例が多く、とても勉強になります。

 そんな棚田先生が満を持して出した本は、とても売れているみたいで、現在は6万部を突破しているとのこと。私は図書館で借りて読みました。予約して半年くらい経ってやっと順番が回ってきました。図書館というのは、非常に素晴らしい施設だと思います。近所に図書館があるだけで、憲法25条1項の「健康で文化的な最低限度の生活」の「文化的な」の部分が充分に担保されるのですから。

日本国憲法
25条1項 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。

 この本はとても平易な文章で書かれており、中学生でも読めると思います。内容について言えば、資格試験を初めて受ける人にとっては大いに参考になるものでした。ただ、「大量に覚えて絶対忘れない」というのは言い過ぎかと思います。人間のやることなので、「絶対」というのはありえません。でもこの本の言うとおりに勉強したら、95%は忘れないだろうと思います。めちゃくちゃ復習することになるから。

 棚田先生は、「そんなに復習するの!?」と驚くくらい復習を求めています。個人的には、復習しすぎだと思います。復習って基本的にはつまらないから(人は新しいことを学ぶ方が楽しいものです)、あまりやり過ぎていると、勉強するのが嫌になってしまうかもしれない。とはいえ、復習をして知識を定着させることは非常に大切です。棚田先生の求める復習の半分くらいが丁度いいんじゃないかな、と個人的には思います。

 この本で一番面白かったのは、「受験することはできるだけ秘密にする」という項目です。棚田先生は、何かの資格を受験する際に相談する相手は、家族だけに限定することを勧めています。その理由として、「友達にしても会社の同僚にしても、あなたが資格をとってスキルアップして成功していくことを、心から望んでいません」と述べています(P130より引用)。友達や同僚は、身近な人間に成功してほしくないから足を引っ張ってくる、というわけです。

 人間の心の闇の描写がいきなり出てきたので驚いたし、面白かったです。確かに人間には、そういうところがあります。恥ずかしながら私にもあります。自身の友達や同僚に忖度することなくこれを書いた棚田先生は、とても勇気があると思います。棚田先生の友達や同僚がこれを読んだら(おそらく読むでしょう)、嫌な気持ちになるだろうから。

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